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読み方 : グレップ

grep【global regular expression print】

概要

grepとはLinuxなどのUNIX系OSに標準で搭載されているコマンドの一つで、テキストファイル標準入力から、指定したパターンに一致する行を検索・抽出するもの。ソフトウェア開発やシステム運用において、ログや設定ファイルソースコードの調査などに用いられる。
grepのイメージ画像

検索条件の指定には正規表現を用いる。正規表現とは、文字列のパターンを記号で表現する記法で、任意の一文字、文字の繰り返し、行頭・行末といった条件を簡潔に記述できる。例えば「.」は任意の一文字を表し、「.ut」と指定すれば「cut」「put」「but」などを一括して検索対象にできる。

基本的な使い方は、検索パターンとファイル名を引数に指定するものである。一致した行が順に出力され、複数ファイルを指定した場合はファイル名も併せて表示される。オプションとして、一致した行数のカウント(-c)、大文字・小文字を区別しない検索(-i)、一致しない行の抽出(-v)、一致行の前後の表示(-A/-B/-C)などが用意されている。環境によっては拡張正規表現(-E)やPerl互換正規表現(-P)も利用できる。

grepは多くのシェルに用意されている「パイプ」(pipe)の仕組みを用いて他のコマンドと組み合わせて使われることも多い。他のコマンドの出力を標準入力として受け取り、特定のパターンを含む行だけを絞り込むことができる。例えば、大量のログ出力から特定のエラーメッセージだけを取り出すといった処理も、パイプで連続的に処理することで簡潔に実現できる。

類似するコマンドとして、固定文字列の検索に特化した「fgrep」や、拡張正規表現を扱う「egrep」がある。現在は多くの実装でgrepのオプションに統合されているが、互換性のため独立したコマンドとして残している環境も多い。Linuxでは「GNU grep」が標準的な実装として採用されており、macOSにはBSD系のgrep実装が搭載されている。

(2026.6.14更新)
 

主なLinuxコマンド

他の辞典等による「grep」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。