UVC【USB Video Class】USBビデオクラス
概要

USB対応カメラの動画データの形式や、ズーム、フォーカス、露光、ホワイトバランス、ガンマ値といったカメラの制御方法、電源管理の手順などを定めている。UVCに準拠したカメラ製品は、接続先のパソコンなどのオペレーティングシステム(OS)にUVC標準ドライバが組み込まれていれば、USBケーブルを接続するだけで利用を開始できる。
製品ごとに専用のデバイスドライバを事前に導入する必要がなく、メーカーが異なる機器でも共通の仕組みで動作する。Windows、macOS、Linuxといった主要なOSの多くがこの標準ドライバを搭載しているため、利用者は手間をかけずにカメラを使用できる。製品固有の機能を利用する場合は、製造元が提供するドライバを組み込んでUVCから切り替えて使用することもできる。
UVCの規格は業界団体のUSB-IF(USB Implementers Forum)によって策定されている。最初の版であるUVC 1.0は2003年に発行され、2012年には仕様を拡張したUVC 1.5が発行された。対応する動画形式はMotion JPEGやDV、MPEG-1、MPEG-2 TS、MPEG-4、H.264、VC-1、VP8などの圧縮形式に加え、YUY2などの非圧縮形式も含まれる。映像を圧縮して転送できるため、高解像度の映像をUSBの帯域内で扱いやすくなっている。
UVCは動画データの転送方式だけでなく、映像ストリームの開始・停止に関する手順も規格化しており、OSやアプリケーションは機器固有の制御方式を意識せずに利用できる。近年ではWeb会議用カメラやノートパソコン内蔵カメラのほか、ゲーム画面を取り込むキャプチャーボード、書画カメラ、産業用カメラなど様々な機器に採用されている。動画配信やオンライン会議の普及に伴い、フルHDや4K映像を扱う機器でもUVCが利用されており、映像入力機器の共通規格として定着している。USB機器のデバイスクラスには、UVCの他にも入力機器向けの「USB HID」(Human Interface Device)や、外部記憶装置向けの「USB Mass Storage」などがある。