読み方 : エルアールユー
LRU【Least Recently Used】LRU方式/LRU制御方式
概要
LRUとは、広さの限られた一時的な保管場所が満杯になったとき何を棄てるか決定する基準の一つで、最も過去に使用されたものから順に破棄する方式。容量の限られたキャッシュや一時的な記憶領域の管理に用いられ、IT分野以外でも書類の整理方法などに応用されている。

CPUのキャッシュメモリやオペレーティングシステム(OS)の仮想記憶では、高速だが容量の小さい記憶装置を効率よく使い回しながら、その時々の処理に必要なデータを用意しなければならない。
空き領域がない状態で新たなデータを格納する必要が生じると、一定の規則に従って既存のデータを削除するか、より低速・大容量な記憶装置へ退避させて領域を確保する。この処理を「キャッシュ置換」または「ページ置換」という。
LRUでは、各データが最後に参照された時刻を記録しておき、置換が必要になった時点でその時刻が最も古いものを追い出し対象とする。直近に参照されたデータは近い将来も再び参照される可能性が高いという「局所参照性」の考え方に基づいている。
キャッシュの命中率を高める上で実績のある方式として、CPUのキャッシュメモリやOSの仮想記憶のほか、データベースやWebサーバなど様々な場面で採用されている。ただし、全アクセス履歴を正確に管理するには記憶領域と処理負荷が伴うため、実際のCPUキャッシュでは履歴管理を簡略化した「疑似LRU」(Pseudo-LRU)などの近似方式が用いられることも多い。
LRUと対比される置換方式として、最も最近参照されたデータを優先して削除する「MRU」(Most Recently Used)や、格納順に削除する「FIFO」(First In, First Out)、参照頻度の低いものを削除する「LFU」(Least Frequently Used)などがある。データの参照パターンやシステムの特性に応じて使い分けられ、例えばMRUはデータベースのフルスキャンのように同一データへの連続アクセスが起きにくい状況で有効とされる。
(2026.7.8更新)
関連用語
他の辞典等による「LRU」の解説 (外部サイト)
資格試験などの「LRU」の出題履歴
▼ ITパスポート試験
【平28春】 ファイルを4冊まで置くことができる机で、A〜Fの6冊のファイルを使って仕事をする。机上に5冊目のファイルを置きたいときは、机上の4冊のファイルのうち、最後に参照してから最も時間が経過しているファイルを引き出しにしまうことにする。
【平21春】 ファイルを4冊だけ置くことができる机で、A~Fの6冊のファイルを使って仕事をする。机上に5冊目のファイルを置きたいとき、机上の4冊のファイルのうち、最後に参照してから最も時間が経過しているファイルを引き出しにしまうことにする。
▼ 基本情報技術者試験
【令6修6/令3修1/平29修1/平27春/平24秋/平23修6】 ページング方式の仮想記憶において,ページ置換えアルゴリズムにLRU方式を採用する。主記憶に割り当てられるページ枠が4のとき,ページ1,2,3,4,5,2,1,3,2,6の順にアクセスすると,ページ6をアクセスする時点で置き換えられるページはどれか。
【令4修7】 仮想記憶管理におけるページ置換えアルゴリズムとしてLRU方式を採用する。主記憶のページ枠が,4000,5000,6000,7000番地(いずれも16進数)の4ページ分で,プログラムが参照するページ番号の順が,1 → 2 → 3 → 4 → 2 → 5 → 3 → 1 → 6 → 5 → 4 のとき,最後の参照ページ4は何番地にページインされているか。
【令4修6】 仮想記憶におけるページ置換えアルゴリズムの一つであるLRUを説明した記述はどれか。
【令3修12】 ブロックのキャッシュメモリ CO~C3 が表に示す状態である。ここで,新たに別のブロックの内容をキャッシュメモリにロードする必要が生じたとき,C2のブロックを置換の対象とするアルゴリズムはどれか。